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Channel: 無人のモグハウスで発見された手記
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スラヴォニック ― スキアボーネ

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本日は、十五世紀頃のスラブ圏で用いられていた刀剣に起源を持つ、“スキアボーネ(スキアヴォーナ)”をご紹介します。

スキアボーネは、いわゆるブロードソードの一種です。全長は凡そ70~85cm、重量は1.5~1.8kg程度の、反りのない直刀です。
身幅は、ブロードソード同様に、当時としては幅広と呼ばれる部類ですが、アネラスのように特筆するほどのものではありません(ブロードソードで言う「幅広」の定義については、同エントリーをご参照下さい)。


スキアボーネの最大の特徴としては、籠状になった護拳が挙げられます。
これはグリップに護拳が付いていると言うよりは、キヨン(鍔)からポメル(柄頭)にかけてのヒルト部分が丸ごと籠状になっていると表現すべき形状で、すっぽりと拳を覆ってしまうような感じになっています。
クロスレンジでの激しい打ち合いが想定されていたんでしょうかね。


スキアボーネの源流は、十五世紀にスラブ地方で用いられていた剣にあると言われています。
それが後に十六世紀初頭、ヴェネツィア共和国のスラブ人部隊に制式採用されたことで、西ヨーロッパに広まり、発展していきました。
その名称も、「スラブの」を意味する「slavonic」を語源としており、1797年に上記の部隊が廃止されるまで、彼らのステータスシンボルとして愛用されていたとのことです。


ヴァナ・ディールにおけるスキアボーネは、メイジャンの試練でサイドソードを強化することで入手できる片手剣として採用されています。



片手剣:スキアボーネ/D32/隔236/Lv75~/赤ナ青/Ex



強化の度合いによって、これに攻撃力だのD値だのにボーナスが付くみたいですね。何だか随分と面白そうな仕様だ。


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